そもそもバイクフィッティングとはなにか
自転車屋さんでバイクを買うとあなたの体の色々なところを測ってもらった上で、自転車のサイズを決めたり、サドルの位置を動かし、ハンドルなどの位置を決めます。
そうして組み上がってきたバイクはあなたにとってまるで完璧な状態で納車されるわけですが…
実は自転車屋さんの調整をしてくれる「人」で大きく違うのです。
というのも、調整をしてくれる人がバイク乗りならば、その人のポジションに近いものになります。
調整してくれる人がバイクに普段乗らないひとなら、セオリー通りのポジションになります。
つまり、あなたにとってどうかというより、一般的に「こうだ」というポジションになっています。
それで運良くいいポジションになっていたのならラッキーですが、悪いポジションのままなら・・・
自転車に乗るたびに腰が痛い、辛い、そして自転車に乗るのをやめていった人たちをたくさん見てきました。
本来のバイクフィッティングは体を自転車に合わせるのではなく、今の体に自転車をあわせることが重要です。
目標がないとフィッティングはうまくいかない!?
バイクフィッティングと一言に言っても、とても奥が深いものなのです。
例えば、あなたが目指すレースがショートディスタンスなのかロングディスタンスなのかでポジションは変わります。
バイクパートだけを考えると40kmと180kmの違いがあるわけですから、パフォーマンスの出し方は当然違うのがご理解いただけると思います。
しかしながら、どちらのレースも出場する予定もあるし、ロードのレースも出るし、ヒルクライムも出るなんて方はどうしたらいいのか?
厳密に言えば、それぞれ違うポジションにする必要はありますね。
バイクフィッティングのメリット
バイクフィッティングを受けると今の体に自転車があってくれるので、非常に効率的にペダルを回すことができます。
とても高効率で自転車をこぐことができます。
一度もバイクフィッティングを受けたことのない人がバイクフィッティングを受けた後に自転車をこぐとスピード感が変わることに驚く方が殆どです。
バイクの種類もロードバイク、TTバイク、トライアスロンバイクと様々ですが、何台もお持ちの方はどのバイクも同じように乗れるフィッティングをしておくことをお勧めします。
体を合わせるのではなく、バイクを体に合わすということですね。
実はバイクフィッティングの最大のメリットはケガなく競技ライフが長くおくれるということです。
フィッティングを受ける際の注意点
バイクフィッティングにレース前1ヶ月を切ってから来られる方がいます。
これは危険ですので、やめていただきたいですね。
いくら、効率的になるからといっても今まで散々慣れ親しんだバイクポジションから変わるわけですから、レース前に急いでポジションを変更すると逆効果になりかねません。
ケガにつながりますので、避けてください。
一番いいのはレースが終了して、次のシーズンに向けて練習をスタートするタイミングが
一番いいと思います。
年中、練習してますという方は目標のレースに向けてできる限り早くフィッティングすると
いいでしょう。